小笠原建築研究室
奈良の一級建築士事務所.
日々の活動や,建築現場の様子などを紹介するブログです.
<< December 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

奈良町の現場が再び動き出しました.
 

オリジナルの空間に戻す方向でと相談を受けて,通り土間を計画
1Fの半分が通り土間,残りがお店
現在,賃貸以外の通り土間と2Fの一部を工事中.
 
足場も取れ,キャットウォークもできてだいぶ空間がみえてきました.
テナントさんも決まり,夏前にはOPENとのこと.
どんなお店が入るのか楽しみです.
 














 
左官工事
奈良町の現場
外部足場がはずれました.
道路側は既存外観のまま,一部格子戸が新にはいります.

妻面はシックイ塗り
大きな面積ですが,左官屋さんが丁寧に仕上げてくれています.

青空にはえますね.







外の足場はなくなり,内部に足場出現.

内部吹抜空間
一般的な2階建てではあまり見ることのない高さです.

そして,箱階段は洗いにかけられ補修中.
以前は2階に上がる唯一の階段でしたが(ハシゴ空間はあった)

今回はメイン階段が掛けられました.
ゆったり,幅広の素敵な桧階段に仕上がっています.

養生とれるのが楽しみです.







 
造作工事
今年最後の現場打合せ

朝から柳生へ
既存延石加工のため持ち込まれた石を確認に.
奈良町で使われていた石は柳生石らしい.
(今度職人さんに直接いろいろたずねてみたい!)


来年1月の足場解体にむけて,外壁仕舞がラストスパートです.
土間吹抜空間に新しく設けた開口部,造作材が入りました.

桧の敷居鴨居,美しいです.
既存材とのコントラストもなかなか.

実は外壁が直線でないこと,柱が四角でないこと等々
少し納まりが複雑ですが,丁寧に大工さんが納めてくれています.








道路側の虫籠窓下地
外観は既存のままのデザインで,室内側に木製窓1枚新設(硝子戸+網戸).
木建の存在が外から分からないように枠廻りを納め,内部との左官見切りは八掛.

来年,左官屋さんが入り出すのが楽しみです.












 
新・古

大工さん3人のパワー全開.
現場の進行状況に追われながら設備打合を朝から順番に...

午後からの打合せまでの合間にようやく1階の写真を...
玄関の持ち送りがとりついている既存柱,丁寧に根継ぎがされています.

玄関周りの既存材で残せるもの,取替のもの,
見せ方と組み方を大工さんと
確認しながら検討した結果
持ち送りのある柱と玄関上の梁を残すことに.

後ろ姿はチャーミング.


既存と同じデザインで出窓がつくので一部足元は壁で隠れてしまいます.




通り土間奥は柱梁が全て傷んでおり構造材全て入替に.
和室の竿縁天井も,間中部分がヤリ換えとなりました.

右側の通り土間からの入り口は4枚建てのガラス戸(既存は障子)が入ります.
新旧の材の対比も再生現場の魅力の一つです.

ひとすじ新しくした竿縁天井,違った空気感となるをそのままに,塗装なしでいきたいと思います.

 
計画時,通り土間(建物南半分)は1段下げてオリジナルイメージに近づける内容でした.
解体後,周囲地面とのレベル差や湿気の問題,店舗としての機能性等から再検討を重ね
仕上はそのままにレベルを上げてフラットに変更しました.
レベル差での空間の切り替わりはなくなりましたが,素材や色の要素の変化がはっきりとしてきた感じです.












 
ドンドン
奈良町の現場はドンドンすすんでおります.
内部補強もようやく終わり,屋根瓦が葺かれています(ここまでが長かった).

先月の様子


写真では分かりにくいのですが,大屋根はかなりむくっております.
あとで足場から写真をとろうと思っていたら,気がつくとあたりは真っ暗.
そうなんです,急ピッチに進む現場打合せ.
撮ろうと思ったときは,時既に遅し...

 
ここのところずっとそんな感じで,今日もお昼休憩に2階のみ,1階は撮れずじまい.
(次回はだいぶ進んだ内部の様子も更新します!)




使えるものは手を加えて極力再利用の方向ですが,傷みが激しくかなり新しい材に入れ替わりました.

オモテの格子
いきいきとよみがえりました.












 
新・旧
観光客が多いこの時期
奈良町の現場前も,たくさんの方がのぞいていかれます.
(ちょうどオモテがオープン状態なので)
内部空間も少しずつ形がみえてきたような,こないような....



中庭側は傷みが特に激しく,ほぼ新しい材でヤリ換えとなりましたが,
下屋部分ようやく屋根がかけられました.
ヒノキの垂木,軒も以前より深く出しています.



土間空間に並んでいた2本の丸太
貫は全てヤリ換えですが,新旧並んで補強柱で固められました.
梁の位置が現場変更となったので,いろいろと照明配置がなやましい...
図面で考え,現場で考え,
もう少し寝かしてからまた考えます.





大屋根の仕舞まで,あともう少し





 
構造補強
足元がようやく固まりだしたので,構造補強柱が現場に登場
2階床部分に梁のない構造なので,通し柱に添柱補強が一間おきに.
梁を受けたり,挟んだり,全部違う納まりを現場で大工さんが加工されています.

土間空間,唯一残った丸太1本と屋根の母屋(屋根部分はこれからヤリ換え)以外が解体されました.

全体の軸組構造が確認できるのは,まだもう少し先...

















 
手刻み加工
今日は,現場でなく加工場へ.
奈良町の現場,現在お天気をみながら傾きをなおしています.


オリジナルの町屋の半分は土間空間.
2階部分に通常はある梁(胴差)がなく1本の通し柱で構成されているのが特徴です.

今回,通り土間の間取りに戻すにあたり構造補強を行います.
解体後,現状確認して,計画時からだいぶ箇所と材を現場にて変更.
現在,補強材の手刻み加工中.

加工場には,天然乾燥の桧の柱と杉の梁が.
大工さんが丁寧に仕口・継手の加工されています.

天然乾燥材の桧,とても良い表情です.
通し柱の入替材と補強柱は通常柱サイズよりも大きく,そして長さも長い.

杉はまだ加工前で養生の中でした.
ぺろっと中をのぞかせてもらい確認.現場にはいるのが楽しみです.














 
つっぱり
曳き屋さんの七つ道具?らしきもの
既存材を傷めないように養生しながら,引っ張りひっぱられ
つっぱり,つっぱられています.

黄色のテープをみるとドキドキするのは私だけでしょうか(笑)
複雑に組み合わさっているようにみえるのですが,
一つ一つ,この場所でなくてはならない意味づけがきちんとあります.
そして,偏心しないようにバランスもとりながら...

構造力学は得意な方でしたが,絶妙なバランスはよみとれません.むつかしい...
本当は色々と質問したいことがいっぱい合ったのですが,作業の邪魔をしてはいけないので,また後日,チャンスをみながら聞いてみることにします!

解体工事もほぼ終盤.
想定よりも傷みも激しく,構造補強も現場で変更.
吹抜の丸太も残念ながら取替となり,構造補強のフレームと一体化させる方向で...


構造材が加工場に入ってきているようですので,後日加工場に行く段取りを
楽しみです...

 






2階は既存天井のままの予定でしたが,傾きを直すため天井板がいったんはがされました.
和室の竿縁天井の上に,竹の天井が出現してきました.
屋根勾配も違います.

小屋裏の天井(竹仕様)があらわれ,和室部分の空間のイメージがガラリと変わります.
1階,2階と様々な場所からの見え方も確認後,空間構成の変更を検討.
御施主さんとイメージを共有しながらこれから変更内容をつめていきたいと思います.

リノベーション工事は,解体後に様々な要因が明らかになります.
実測調査の時点で可能な限り問題は整理しますが,それでも想定外のことも多く...
構造のこと,意匠のこと,現場でドンドン変更されることもあります.














 
大暑
奈良町の現場,屋根瓦のヤリ替えが始まりました.
建物内部とちがい,屋根の上は太陽がちかい...
2階建てですが,奥行きがあるので棟高さは結構高いのです.
職人さんも汗だくで作業されています.

大屋根の西側半分の土が下ろされました.
近隣に土埃が少しでも廻らないように土は袋につめられ,瓦と共に職人さんたちのリレー作業でトラックに積み込まれていきます.
現場に着いて,道路からシート越しに見たその華麗なる連携プレー,思わず見つめてしまいました(笑)​





向こうにに見えるのは,若草山と五重塔!




内部も解体工事進んできています.
雨漏,シロアリ等で構造躯体は想像していたよりも
かなりヤリ換え必要となりそうです.

来週からは曳き屋さんの出番です.