小笠原建築研究室
奈良の一級建築士事務所.
日々の活動や,建築現場の様子などを紹介するブログです.
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旧奈良少年刑務所

「明治の五大監獄」で唯一現存していた奈良少年刑務所

今年3月に閉鎖され,今後ホテルとして活用されるので最後となる見学会へ

炎天下の中,前へ進めど後ろにさらに行列が...
 
明治村に一部移転復元された,同じく五大監獄の一つである金沢監獄とちがい
数ヶ月前まで使用されていた建物.
独特の空気感があります.
 
収容棟,独房棟,作業場など,これまで見学できなかった場所を巡りました.
 
中央看守所の空間から,1階2階が見渡せる舎房
監獄であるためのデザイン,機能
すべてにストーリーがあるので興味深いです.

外からも部屋がわかるよう番号がふられている.

設備の配管も露出で繰り返されると,面白くみえる.
 
樋や電柱等,登れるものすべてに有刺鉄線がまかれており,ねずみ返しのようなものまで...
監獄であることにあらためて気づかされる一場面です.
 
リノベーションされる監獄ホテル
今後も気になります.









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斑鳩の里

1月以来の鹿の舟.

田んぼ・畑がみごとに実っております.
白茄子がかなりインパクト大(笑)
竈にて販売もされてました.
 
外構のグリーンも普段みかけない樹種もあり,かなりおもしろい!
そして,一位の木も発見!しかも高木.
立ち姿でみるもははじめてです.
(以前桜井の銘木屋さんでみかけて,メロメロになった一位の床柱を思い出します)

 
今回は,一緒にMOKスクールで勉強している仲間たちと
工事中の現場案内をということから,奈良は久しぶりだよねということで
急遽プチ奈良ツアーを企画しました.
 
現場が天理なので,慈光院と法起寺もといったところから,
せっかくなら午前からということで奈良町散策も.
利き酒や甘味処もなんて声もありましたが,そこはまた次の機会に...
(なんでもありのまち歩きなので笑)


 
ふとん太鼓の掛け声が響き渡る中,慈光院へ.
慈光院はいつもと違うアングルから(日常では蓮池ごしに茅ぶき屋根を眺めるので)
お気に入りの水玉模様(太い方)



斑鳩の里散策
柿をみながら
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
実は東大寺で読まれたらしいよ,,,
実は夏目漱石が,,,
なんて話はつきません.

 
コスモスの季節の法起寺はやっぱり最高です.
お気に入りの小屋を眺めながらのお散歩が一番楽しい季節です.
今回は嬉しいサプライズもあり,
ワイワイと仲間たちのとお散歩もとても楽しいひとときでした.









 
花会式
花会式(修二会)
薬師寺で最大の行事の1つ

国家の繁栄と五穀豊穣,万民豊楽などを祈る春の行事です.
駐車場がすごい混んでるなと思ったら,花会式期間中でした.
本日は,草月流家元による献華の奉納行事が行われていました.

(おお,あの草月流!)
お花のことを知っているわけではありません.
丹下さん設計の草月会館(イサム・ノグチによる石庭)で学生の時に訪れたことがあるだけです.
大正琴の演奏を聴きながら,春を告げる行事を楽しませていただきました.



造花も昔ながらの作法で造られており,見応えがありましたが,
お供えのお餅のピラミッド
形状といい,佇まいといい,すごくひかれるものがありました.
(食いしん坊という意味ではありません.笑)












 
美の軌跡


奈良県立美術館所蔵がこんなにも.
12年前の回顧展も良かったけれど,今回の特別展は見せ方が素敵でした.



 
和室展示室もなかなかおもしろい!
広い床の間にふさわしく,大胆に2つ並べて掛けてあります.



まるみのあるデザイン
黒い牡丹と鹿が私の中のTwo Topです.









 
版築
薬師寺東塔
初層内部の特別見学以来です.
版築が見れるというだけで,かなりテンション上がります.

明治,昭和の修理でも基壇の本格的な調査は行われていたかったようで
現段階で確認できた内容について,発掘調査担当の方のお話しも聞くことができました.
(東塔と西塔の基壇との共通点や違い等々)

発掘にあたり版築部分もかなり固く,石屋さんのノミで削ったとのこと.
版築による創建時の基壇が良好な状態で完存しているということだけでも驚きです.

版築の突棒の後もくっきり
棒の径は30mmと50mmで使い分けられているようです.
いったいどれだけの人が,どれだけの時間をかけたのか...
















 
カエデ
大化の改新の談合が行われたとの伝承から,談い山と呼ばれるようになった多武峰
談山神社も由来もここから来ているそうです. 談合....ダンゴウ

3000本ものカエデ
想像以上の美しさでした.写真では目で見たように伝わらないのが残念です...


トリイをくぐり階段を上っていくと,赤・黄・朱と様々な色に燃え立つカエデ



拝殿からの眺望もなかなかと思っていたら






拝殿内部からの景色に言葉が出ませんでした.




様々な彩りに染まったの紅葉の中浮かび上がる十三重塔
山全体で紅葉するさまも見応えがあります.











 
はならぁと2014 旧川本邸

 
郡山城下町エリア.
遊郭建築はとても魅力的で,​格子の表情が美しいです.​
展示アートと建築がとても良い感じに対話しています.

未公開部分もありますが,ぐるぐる,ずらっと並ぶ客室と廊下
客室は3畳に小さな床と出格子が良い感じにゆとりを演出し,心地よい広さです.


光を取り込む中庭に,フィルター効果抜群の格子にランマに建具たち.
かなり要素が多いのに,納得できてしまう力強さがあります.




明かり窓がハート型です.大正時代なのに面白いです.
西日で6つのハートになってます.
午前中は床に3つハートが映し出されるようです.
スリガラスでハート型もありました.


           
           


トイレドアの明かり窓.
松竹梅と3つ並んでいます.
昔のガラスはステキなデザインですよね.
トイレ前の廊下は今は床板仕上げですが,当時はなんとガラス張りだったそうです.
しかも,下には金魚が泳いでいたそうな.すごく見たい!
さすが,金魚の町.





最後になりましたが,この建物は木造3階建です.
正面からみるとかなり高さがあるのが分かります.両隣はお寺です.
写真で見ると見慣れないスケール感にとらわれます(笑)


 
           














 
志賀直哉旧居
H21年に改修・復元された志賀直哉旧居での市民セミナー
志賀直哉旧居館長と山本工務店9代目棟梁の山本様ご夫妻のお話しを聞き,その後見学.

直哉自ら設計の筆をとった邸宅で,直哉の奈良に対する想いや家族への想い等興味深いお話しを聞くことができました.
そして改修・復元工事をされた山本棟梁の工事中のエピソード,建物とまるで対話をしながら工事されている様子がとても面白かったです.



         
         
当時の文化人も集ったサンルーム
躙り口上部の丸太には鳥かごがかけてあったこともあるようです.
(直哉は動物好きだったようです)



         
受付からの眺め.玄関見返りです.
小さな部屋も多く複雑な間取りと絶妙な開口の取り方で,自然光も時間と共に様々な姿であらわれます.




2階からの眺めは想像以上にすばらしく,低く抑えた階高の効果もあり美しい屋根が風景として存在しています.









 
飛鳥学院+十津川村
       
飛鳥学院保育所の遊戯室
飛鳥学園は約60年前に建てられた木造の保育所です.遊戯室は17年前​に増築され,金物を使用しない木造ラーメン構造の建物です.半屋外空間である縁側に囲まれており,風通りもよく開放的なステキな空間です.
(今の暑さでも充分心地よいぐらいの風通しでした)

(株)アルセッド建築研究所の大倉さんの「今に生きる日本の住まいの知恵」講演会の後,飛鳥学園全体の見学しました.
既存施設の耐震改修・増築計画のお話しから,伝統的な木造住宅まで盛りだくさん.
生活の多様さを許容していた住宅の豊かさの,手法や技術,要素等についてあらためて考える良い機会となりました.



二日目,十津川村の復興モデル住宅の見学.
奈良県の1/5の面積の日本一広い村です.
3年前の台風被害で深層崩壊による被害について,川の水位がここまで上がってきたと直接お話しを伺うと被害の大きさにあらためて驚きました.

       
       
十津川の材料・技術が活用され,美しい集落景観の要素である,棚田・石垣・板塀・板張りの住まいが継承されるように計画されています.地形に沿った配置,妻側から妻側へとぬける風の道,平入り玄関などなど....
外観の特徴の一つとして妻面の三角部分,スバルノフキオロシは特に目を引きます.
雨仕舞いと外壁(板張り)保護の役割をしていますが,平屋にも2階建てにもあります.

そして何よりまとまった更地に計画するのではなく,休耕田を敷地として選定したところがすばらしいです.敷地選定は大変だったと思いますが,建設後の復興住宅は既存集落が以前からあったかのようにとけ込み,美しい風景をつくりだしています.



       
       
                






 
花の御寺
花の御寺として多くの人々の信仰をあつめている長谷寺.
ぼたんまつりのこの季節
ぼたん,しゃくやく,しゃくなげ

ぼたんは黒色が好きです.
でも一番目に飛び込んできたのは,まっしろなオオデマリ!
白いあじさい?と寄っていくとオオデマリ.
新緑の中で見たからなのか,枝振りがちがうのか,
どストライクです.

お庭の提案で,シンボルツリーや植栽の相談もよく受けます.
本格的なお庭は造園の方に依頼することもありますが,手づくりしていかれる場合は簡単なアドバイスも...

コデマリはよく見かけます.
調べてみるとコデマリはバラ科でオオデマリはスイカズラ科
異なる植物のようです.(名前に惑わされてはいけませんね)

看板案内で他にもお花の情報収集.
紅花常磐満作(ベニバナトキワマンサク):色合いがすてき
姫空木(ヒメウツギ)にハナミズキ,ヤマブキ
好みのお花がたくさんありました.







そして,もう一つ気になるもの発見.
猩々野村(ショウジョウノムラ)という紫葉品種のオオモミジ
新緑のモミジの中で,まるで紅葉しているかのような赤紫色.
実相院の床もみじのよう!